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2026年5月11日から、科学的介護情報システム(LIFE)の運営主体が厚生労働省から国民健康保険中央会(以下、国保中央会)に移管されます。
見出しだけで言えば「運営主体の移管」だが、現場目線では移行作業を期限内にやらないとLIFE関連加算が止まるという話。GW明けから走り始めるスケジュールを、元管理職目線で整理する。
1. LIFE移管の概要|誰が、いつから何を変えるか
厚労省「介護保険最新情報 Vol.1495」(2026年4月21日発出)で正式に通知された。移管の柱は3つ。
| 項目 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| 運営主体 | 厚生労働省 | 国民健康保険中央会 |
| システム名称 | 厚労省運用LIFE | 国保中央会運用LIFE |
| 稼働開始 | ― | 2026年5月11日 |
背景には、2026年4月1日から稼働している「介護情報基盤」という全国共通プラットフォームがある。介護報酬請求・要介護認定・LIFEの3つを国保中央会で一元化することで、紙やFAXでやり取りされていたデータをオンライン共有する流れ。
2. 事業所が必ずやる3つの移行作業
5月11日から7月31日までの約2ヶ月半が移行期間。この間に下記3つを完了しないと、加算継続算定ができなくなる。
- 電子証明書(介護保険証明書 or 介護DX証明書)の取得・インストール
- 旧LIFE → 新LIFE へのシステム移行
- 新LIFEで利用者情報の再登録
2-1. 電子証明書の取得・インストール
新LIFEへのログインは ID/PW だけでは通らない。事業所単位で電子証明書を取得し、PCにインストールする必要がある。
- 介護保険証明書(既存)
- 介護DX証明書(新規発行可)
すでに保険請求で電子証明書を使ってる事業所は流用可能。新規取得の場合は申請から発行まで数週間かかるケースもあるので、5月11日を待たずに動いた方がいい。
2-2. 旧LIFE → 新LIFE へのシステム移行
ID・パスワード・事業所情報は自動で引き継がれる。一方、利用者情報・様式情報は引き継がれない。これが一番大きな注意点。
「ログインはできるけど、中のデータは空っぽからスタート」になる。事前に旧LIFEからデータをエクスポートしておくのが推奨。
2-3. 新LIFEで利用者情報の再登録
過去に登録した利用者情報は、新LIFE側に手動で再登録が必要。利用者数が多い大規模施設ほど作業時間がかかる。
目安として、利用者100名規模の特養で、再登録作業は1人あたり10〜15分 × 100名 = 17〜25時間。人によって作業速度に差はあるが、想像より時間がかかる規模感。専任で動かすか、複数名で分担するかの判断が要る。
3. GW明けからのスケジュール感
移行期間は5月11日〜7月31日の約82日間。実務的なマイルストーンを置くなら、こんなイメージ。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 〜5月10日 | 電子証明書の準備(未取得なら申請)/旧LIFEからのデータエクスポート |
| 5月11日〜 | 新LIFEログイン確認/利用者情報の再登録開始 |
| 6月中旬 | 再登録の進捗確認/データ突合 |
| 7月末 | 移行完了・加算継続算定の最終確認 |
4. 移行作業を放置するとどうなる
7月31日までに移行が完了しないと、LIFE関連加算の継続算定ができない状態になる。
影響を受ける加算の一例:
- 科学的介護推進体制加算
- 個別機能訓練加算(II)
- ADL維持等加算
- 排せつ支援加算
- 褥瘡マネジメント加算
これらが算定不可になると、1事業所あたり月数万円〜数十万円の収益減が発生する。経営インパクトは無視できない。
5. 介護情報基盤との連動で長期的に変わること
移管そのものよりも大きな話として、介護情報基盤との統合がある。これが完成すれば、以下のようなことが将来的に可能になる。
- ケアマネが利用者の医療情報をリアルタイムで参照
- 請求業務とLIFEデータの自動連動
- 要介護認定の電子化と即時審査
つまり、紙とFAXでやり取りしていた介護現場の情報フローが、オンラインで一元化される未来図。今回のLIFE移管は、その最初の一歩。
6. まとめ|事業所側の動き出し時期は「今すぐ」
- 5月11日から国保中央会運用LIFEがスタート
- 7月31日までに移行を終えないと加算が止まる
- 必須作業は電子証明書 / システム移行 / 利用者再登録の3つ
- 利用者情報は引き継がれないので再登録の工数を見積もるべし
- GW明けからの実働期間は実質3ヶ月弱、想像より短い
「うちはまだ大丈夫」と思っていても、利用者数が多い施設は7月末ギリギリだと間に合わない。GWが明けたら即動き出すのが正解。


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