特養と老健の違いは?給料・夜勤・仕事内容を現場経験者が5つの軸で比較

特養と老健の違いは?給料・夜勤・仕事内容を現場経験者が5つの軸で比較

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「特養と老健、どっちで働くか迷う」——介護転職で必ず一度は浮かぶ悩みです。

表面的にはどちらも「要介護高齢者の入所施設」ですが、運営方針・職員配置・夜勤負担・年収・キャリアパスがまったく違います。表面的に「給料が高そう」で選んで失敗する人を、運営側として何人も見てきました。

この記事では、両方の現場を見てきた立場で5つの軸(仕事内容・夜勤頻度・給料・人員配置・キャリア)で徹底比較。向いている人・避けたほうがいい人まで明確に出します。

目次

特養と老健の根本的な違い

項目特養(特別養護老人ホーム)老健(介護老人保健施設)
正式名称介護老人福祉施設介護老人保健施設
運営目的長期入居・看取り在宅復帰のリハビリ
入所期間原則制限なし(数年〜終身)原則3〜6ヶ月(在宅復帰目標)
医師の配置非常勤OK常勤必須
看護師少数(夜間オンコール対応)多数(医療的ケア多め)
リハビリ職少なめ多め(PT・OT・ST必須)

一言でいうと、特養は「終のすみか」、老健は「リハビリ通過点」。これが運営方針の根本的な違いです。

仕事内容の違い

特養:身体介護・生活支援が中心

要介護3以上の重度の方が中心。食事・入浴・排泄の3大介助が業務の柱です。看取りケアも頻繁に行います。介護度が高い分、職員の身体的負担は大きめ。

老健:リハビリ補助・医療的ケア中心

要介護1〜3が中心。リハビリ職と連携しながら、自立支援に向けたケアが中心。喀痰吸引や経管栄養など医療的ケアも多め。看護師との協働が多くなります。

夜勤頻度と負担

項目特養老健
夜勤回数(月)4〜6回4〜6回
夜勤手当1回6,000〜8,000円1回5,500〜7,500円
夜間配置3ユニットに1人など少なめ看護師との2人体制が多い
夜間オンコール看護師に電話対応看護師が常駐
看取り・急変対応夜勤者が初期対応看護師が対応

夜勤の精神的負担は特養のほうが重いです。看取り対応や急変時の判断を介護職員が初期対応する必要があるため。一方、老健は看護師がいるので「医療判断は任せられる」安心感があります。

給料と年収の比較

項目特養(介護福祉士・5年目)老健(介護福祉士・5年目)
月給ベース22〜26万円22〜25万円
夜勤手当(月4回)+24,000〜32,000円+22,000〜30,000円
処遇改善加算15,000〜25,000円12,000〜20,000円
賞与3〜4ヶ月分3〜4ヶ月分
年収目安360〜430万円340〜410万円

特養のほうが年収で20〜30万円高めになりがち。これは介護度の高さによる加算と、看取りケアの加算が反映されているため。

人員配置と業務量

  • 特養:入居者3人に職員1人(3:1配置)が法定基準。実際は2.5:1〜3:1が一般的
  • 老健:同じく3:1。ただし看護師・リハビリ職が多いので介護負担はやや軽い

「介護職員1人あたり何人を見るか」で見ると、特養のほうが業務量は重く、老健のほうが多職種に分散される傾向です。

キャリア形成のしやすさ

キャリアパス特養老健
ユニットリーダー3〜5年で到達可3〜5年で到達可
主任・副施設長5〜10年5〜10年
専門スキル看取り・認知症ケアリハ補助・医療的ケア
転職市場での評価特養経験は重宝される医療的ケア経験は強い武器

どちらも管理職への道は開けています。身につくスキルが違うので、自分のキャリアの方向性で選ぶといいです。

向いている人・向いていない人

特養が向いている人

  • 1人の利用者と長く深く関わりたい
  • 看取りケアに関心がある
  • 給料を重視する(特養のほうが30万円高め)
  • 介護度の高い方への身体介護スキルを磨きたい

老健が向いている人

  • 看護・リハビリと連携した仕事がしたい
  • 医療的ケア(喀痰吸引など)を学びたい
  • 身体介護の負担を軽くしたい
  • 看取りより自立支援志向

まとめ|どちらも介護のメインだが、性格はかなり違う

  • 特養:終のすみか、看取り中心、年収高め、身体負担も大きい
  • 老健:リハビリ通過点、医療的ケア中心、看護師との連携が強い
  • 夜勤の精神的負担は特養のほうが重い
  • 身につくスキルが違うのでキャリア軸で選ぶ
  • 「給料だけ」で選ぶと長続きしないリスクあり

特養と老健は同じ「介護」でも別物の仕事です。求人票だけでなく、必ず施設見学と職員質問で実際の運営を確かめてから判断してください。

特養 vs 老健、見学だけで運営の質は分かる

同じ特養・同じ老健でも、運営法人によって労働環境はまったく違います。求人票では分からない「人員配置の現実」「研修制度」「夜勤体制」は、実際の見学と既存職員の声で確かめるしかありません。介護転職に強いサービスを使うと、内部情報が事前に手に入ります。

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この記事を書いた人

介護現場と管理職の両方を経験したフリーランス。
現場でしか見えないリアルと、管理職だから知っている構造の話を、本音で発信しています。

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